2013年08月12日
カテゴリー: 津森恵子の「ワタクシ 副社長です」

フューチャーフィッシュにお世話になっているインターンシップ生4人でTPPについてディスカッションしました。ディスカッションの内容について今から説明していこうと思います。

ディスカッション前の4人の意見としては、加盟に賛成する者が2名、反対する者が2名でした。

賛成派としては、日本の品質の良さがもう一度国内で見直され、海外にも広まることで日本の企業が成長できるという点や、TPP加入を機に食の安全性をもう一度見直すことができるという点から賛成だという意見でした。しかし、競争の激化によって生活できなくなる人を保護できるような政策も必要だというのが条件でした。

反対派の意見としては、外国産のコメが輸入されることで、コメのマーケット市場に外国産のコメが安価なため、参入しやすくなります。その影響で農家の人が打撃を受けて、農業自体が衰退していく可能性がある。それによって、若者が都市へ出ていき、さらに地方の過疎化が進む悪循環に陥ってしまうかもしれないという不安があります。その他にも、ISD条項というものがあって、実際にアメリカが韓国やカナダに訴訟を起こしています。もし日本に対してもISD条項によって訴訟を起こされると、日本にとって不利益な条件を押し付けられる可能性もあります。

これらの意見を出し合ってディスカッションした後、意見をまとめてみました。

私たちが考えた1番大きなメリットは、輸出が増えて市場が拡大することです。海外に力を入れている企業の視点からみれば、輸出することで海外にマーケットが広がり、海外との取引が盛んに行いやすくなり日本経済が潤って、さらに日本の良さを海外に広めることができます。

また、私たちが考えた1番大きなデメリットは、重要5品目の関税が撤廃される可能性があることです。重要5品目とは、コメ、小麦、食肉、乳製品、砂糖です。たとえば、コメにかかる関税は778%になります。これがもし完全撤廃されると外国産のコメが大量に輸入されることになり、日本産のコメに大きな打撃を与える可能性があります。しかし、完全撤廃されるまでには期間が設けらるかもしれないので、その間に国内で対策を考えることが重要です。

他にも、アメリカが訴訟大国であるということも念頭におくべきでしょう。そのため、TPP参加国内で新たに品質、商品においてのクレーム対策など平等な基準づくりが必要だと考えました。

日本国民1人1人が知識をもって、この問題に向き合っていくことも必要だと思います。

甲南大学 岡崎 彩、加藤 彩乃    近畿大学 森川 尊、永野 美里


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